2008年04月03日

復讐・・・?

(はい、はい、そんなものしまってしまって!はい、ナイナイ!)

我ら兄弟は○食駐車場を出て、ハ○コの住んでるという場所を目指した。

すると、暗がりでコートを拡げ立ちすくんでいる輩が目に飛び込んできた。

「あいつだろっ!」  

(あいつですね!)

我々は猛ダッシュしてその人影に飛び掛った。


相手は何の抵抗もすることなく我々に取り押さえられた。

拍子抜けする我々の眼に飛び込んだコート男の正体に兄キと私は思わず声をあげてしまった!













し○ごさん!!!




ご存じない方は、そのままにしておいて欲しい。

彼も放置しておいたほうが喜ぶ。

私達はそのまま見捨てて帰ろうかと思ったが、そうもいかぬ。

誰かに捕まえたまま連れ帰ってもらわねば。

騒ぎで駆けつけたハ○コちゃんと、ま○ねん君、Mちゃんとは取敢えず都へ行く事になった。

そこで、し○ごさんがお気に入りのて○にTEL。

(あのね、かくかくしかじか・・・)

『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

(頼む・・・)

「いや、ぜーったいいや」


しょうがない・・・しかし、このメンバーで飲むのも初めてだし、し○ごさんの事は放っとくか・・・。

すると、ハ○コが

「そうしよ、そうしよ、ねえ、飲みに行こうよ!ケンジ(仮)さんじゃなかった事だし、わーいわーい飲みだ!飲みだ!」

どこまでもノーテンキな子である。

いや、しかしこんな天然なところがまん○ん君のつぼなのだろう・・・・

結局我々はし○ごさんを解き放つ事にした。

兄キのヘッドロックから開放されたし○ごさんは我々を振り返りもせず脱兎のごとく深い闇に消えていった。


さて、一人暮らしのあなたカーテンの隙間から外を覗いて御覧なさい、そこには・・・・
























わっ!





FIN





つまんねー終わりかた!・・・・・


ケンジ(仮)様、濡れ衣でございました、心よりお詫び申し上げます。


3日に渡る駄文にお付き合いくださった皆々様 ありがとうございました。  

2008年04月02日

連続ブログ小説 続復讐するは我にあり

という訳で、あわててポンコツ884号に飛び乗ってはみたものの、ふっと我に返って気づいた。

待てよ、ハ○コちゃんには直ぐ行くと言ったものの、相手はケンジ(仮)である。

高校時代から体育会系で総ての行動基準は下半身である。しかも、腕っ節も相当なものと聞いている。

見るからにひ弱で文系人間の私とは大違いだ。

ここはひとつ助っ人を呼ばねば、と思い流川の兄キに連絡をすることにした。

早速携帯の番号を押すと、

「ア~イ マイド コチラハ ライライケンアルヨ キョウノデマエ オワッタアルネ ツァイツェン」

ん?登録番号を押した筈なのだが・・・・

「ドシタ?ソンナニ ワンタンメン タベタイノコト アルカ?」

(いえ、間違えました。)といって、切ろうとした瞬間、

「オイ マテ!マチガイノコト シタトキ ナニイウカ?」

(・・・・・・・・・・・・・・・・)

「スイマセン ノコト イウアルヨ!」

(・・・・・・・・・・・・・・・・)

「ニホンジン アヤマラナイノコト ヨクナイアルヨ! アノセンソウノコトモ アヤマラナイ」

(はい はい じゃ、チベットは?)

「ニホンジン ハナシ スリカエルノコト ヨクナイノコトヨ」

・・・オタクの国こそ・・・

(・・・・ところで、兄キ!)

「おう!なんでい兄弟」

(実は、かくかくしかじか・・・)

「なにい~!あの、ケンジ(仮)がそんなことを!直ぐ行くから待ってろ」


先に、現場近くと思われる長○の○食の駐車場で待つ事10分強。ミニで兄キはやってきた。と言ってもミニスカートではないので念のため。

「オマットサ~ン、ワンタン ハ アンタン カ?」

(それでですね、どうやって奴を仕留めましょう?)

「おうよ、それだがな、奴も腕っ節は強いらしいが、こちとらも流川じゃちったあ知られたアル中よ!」

(それと、奴の腕っ節と何かご関係が???)

「ばかあっ!アル中ってのはナ、その吐く息だけでも相手を参らせる事ができるんだぜい、その上おいらの背中の紋紋でも見せりゃ、相手はころっと大人しくなるって寸法さね」

(えっ?兄キ、彫ってらっしゃるんですか?)

「おうっ、若ハゲの至りでな・・・ばかあっ!若ゲの至りだろうがっ!てめえ!」

(何も言ってませんし、でもどんなもの彫ってるんですか?)

「フッ、驚くなよ!今見せてやるよ!」

と言って、兄キは一気に上着を脱ぎ始め私に背中を向けた。そして、その背中に浮かんだものを見て、私はのけぞった。

















































続くのか???おいっ!  

2008年04月01日

連続ブログ小説 続復讐するは我にあり

リーン♪リーン♪リーン♪・・・ガチャッ・・・(この擬音の設定はかなり古い)

(はい、パパスダイナーでございます)

「助けてください!」

(はあ?)

「あの・・・タローさんですよね!!!」

(はいそうですが、どちらさまですか?)

明らかに若い女性と思われるその声は必死に電話の向こうで私にすがっているようであった。

「ハ○コです!あの、ジャン公で皆さんに随分ご迷惑をかけてるハ○コです!」

おお~っ!咲○ちゃん!!!その声の主はジャン公一の恋愛下手な今は秘密のハ○コちゃんであった。

(ど、どーしたの?)

「あの、窓の下に変な人が・・・」

(変な人って・・・突然、私に言われても・・・)

「タローさん知ってますよね?私がいつも誰かにつきまとわれてるのを・・・」

(いやあ、私がブログ見てる限りじゃあそんな奴は知らんよ!)

「嘘!コメントで助けてくれるじゃないですか」

その時私はハッと気づいた。・・・もしや・・・ケンジ(仮)では・・・

(ねえ、その窓の下にいる男って、ケンジ(仮)?)

「多分、・・・」

私はその瞬時その男がこのジャン公の中で犯してきた罪の数々を思い出した・・・ク○ニャン・・・ロっきん・・・ケンジ(仮)との心の傷が癒えたばかりのMちゃん・・・私は、その非道な男の次のターゲットは薄々感じていた。

(下にいるの???)

「・・・さっきから・・・ずっとウチの窓見上げてるんです・・・」

(それだけ?)

「あ・・・いえ・・・」

(なんだよ、ちゃんと言いなさいよ!)

「ゴメンナサイ・・・あの・・・コートだけ着てるんです・・・」

(はあ???)

「あの、コートだけ着て下は何にも着てないんですっ!!!」

(あなたそれが見えるの?)

「ええ、私目がいいんです!・・・随分ちっちゃいなあって思います。」

(それ、余計だろ!)

「あは、スイマセン・・・でも、本当に助けて下さい!!!」

っていうか、警察に電話しろよ!と思った。が、それじゃあこのジャン公の秘密がばれるじゃないか・・・

流川の秘密・・・まん○んの秘密・・・イヌ○の秘密・・・sa○apapaの秘密・・・etc・・・

ケンジ(仮)は総てを知っている男なのだ。

(わかった!わかったから、部屋にいるんだよ!とにかく部屋の電気消してそこにいなさいっ!)

私は着替えもそこそこにハ○コちゃんの部屋に向かうことにした。



続くのかっ???


  

2008年03月25日

ベルベット・イースター R-18

こんな事が時々あるのを僕は知っていた。

現実と夢の狭間を彷徨うんだ。

ふと目が覚める。でも、実はそれさえも夢の中だったりするんだ。


桜子さんとのやりとりに随分エネルギーを使ってしまった僕は、三たび眠りについた。

ああ、これだって夢の中の出来事だから何度だって眠るんだけど。


「お待たせ」と言う声で僕は目が覚めかけた。

まただ・・・。

こんな調子で夢の中の僕は誰かに起こされ続けなくちゃいけないのだろう。

ハイハイ解りましたよ、とばかりに今夜の夢の続きを手順通りに進めることにした。

薄明かりの窓辺、そうさっきからかすかな雨音はするのだけれども、いつもよりやや明るい外の気配。

僕は知っていた。低く垂れ込めた雲の向こうが満月である事を。だって、今日はイースターだから。


その声の人はオードリーや桜子さんと同じように窓辺にたたずんでいた。

「起きてるんでしょ!」と言う女性の声に改めて目を開けその方向を見やった時、僕は「あっ!」と叫んでいた。

T姐さん!そう、そこには無敵の美肌の持ち主がいた。しかも僕が驚いたのはそれだけじゃなかった。

何と彼女は・・・・・・。


「あらどうしたの?そんなすっとんきょうな声を出して」

「あ、いや、姐さんその格好」

「あら、おかしい?あなた見たいって言ったじゃないの」

「あの、それはその僕が言ったのは、すっぴんで、すっ○ん○んじゃありません」

「あらそう、でもすっぴんもすっ○んも同じよ!女がすッぴんを見せるってことは、ハ○カ同然ってことよ」

何だかわかったような気はしたが、突然のこの光景に僕はたじろいでしまった。そんな僕を見透かすように彼女が追い討ちをかけてきた。

「ねえ、あなた私を”小股の切れ上がったいい女”って、言ってたでしょ。教えてよ!小股ってどこ?」

僕は全身の血液が頭に上っていく様をいやというほど理解した。そして、薄明かりの中ぼ~っとたたずむ彼女の肢体を何とか確認しようとした。

しかし、激しくなった動悸の中でいくら目をこらしても彼女の小股なんて位置を確認することが出来なかった。

そりゃあそうさ、この頃の僕といえば、まん○ん君と違って女体の観察なんてしたことはないんだから。

「ねえ、どうしたの?男らしくないわね。うじうじする男はキライよ」

そう言われても、明らかに夢であろうこの状況で僕にどんな男気を出せと言うのだろう。

しかしこんな夢の中でさえ多分あの人はある部分に反応をおこす。それは、流川のげーは・・・(余り中傷が過ぎると締められそうなので止めておく)

「ごめん・・・メガネをかけないと何も見えないんだ。」

「あら、この間会った時にはメガネなんてかけてなかったわよ」

勿論、メガネなんて無くとも30センチ先から向こうは良く見えている。30センチからこっちの小さな文字が見えないんだけれども・・・。

「こっちにいらっしゃいよ!私がちゃんと説明してあげるから」

「いや、それは・・・ちょっと・・・」

「なによ!意気地なし!そんなだから、奥さんに逃げられるのよ!」

逃げられてないし・・・とりあえずはまだ一緒に働いてるし、と言おうとしたが、更に一方的に彼女はまくしたてた。

「いいってこと?男っていうのはね、オスじゃなきゃだめなの!雄叫びあげて飛び掛ってくるような男じゃなきゃ男っていえないわ。こんな時に脳みそで考えて行動するような男は、サヨナラね。」

と言うや否や、彼女は姿を消していた。

僕の頭は混乱していた。いや、これでいいんだ、これは夢なんだからこれでいいんだ、とつぶやきながら僕の意識は遠のいていった。



続く・・・たぶん・・・



  

2008年03月24日

ベルベット・イースター(カルクフィクション)

前夜の疲れでいつ寝たのかもわからない。朦朧とした意識のなかでふとギターの音とつぶやくような歌が聞こえてきた。

♪ム~ンリヴァ~ ウァ~イ ダ・・・♪  えっ?と思い薄目を開いて窓辺を見るとそこにオードリーがいた。

そしてギターを抱え爪弾く手を休めると、私に向かって「あら起こしてしまったかしら」と言って微笑んだ。

疲れきった体と頭ではあったが、それが現実でないことはすぐに理解できた。

しかし、目の前で微笑むそのすらりとした肢体と何故だか日本語をしゃべるオードリーは池田昌子の声で、でもそれはそれで十分に僕の夢の世界を満足させるものであった。

「あのお、オードリー?」

「オードリーって誰?あなた私に尋ねたの?私は、ホリー・ゴライトリーよ」

僕はすぐさま枕元においたままの小説の世界が展開している事に気づいた。

「ごめんホリー、じゃあ君はあの後本当にアフリカに行っていたのかい?」

「アフリカって?あなた変なこという人ね。私はただあなたが私に会いたいって願ってたから来ただけよ。」

「あ、ありがとう。じゃあ、少し聞いてもいいかい?君がカードに書いてた”ホリー・ゴライトリー 旅行中”の旅の続きを」

「いいわ。でも、喉がかわいたの。マティー二をいただいていいかしら」

「も、もちろん」

僕はすぐさま階下へおり流川のげーはーおやじに教わった女を一発で落とすマティー二を作って階段を駆け上った。

しかしそこにはもうホリーいやオードリーの姿はなかった。

所詮夢の世界さと一気に女を一発で落とすマティー二を飲み干した僕は再び床の中の人となった。

しかしやがて朦朧とした意識の中で窓辺の人影を感じた僕はそっと薄目を開けてその薄明かりのほうを見た。

「あら、気がついた?」

そこには、あのジバンシーの洋服ではなくサンタクロースの格好をしたサクラロースがいた。

「あっ、桜子さん。」

驚いた僕に彼女は一言。

「わたし桜子17歳」と言った。

違うしとおもった。思いっきりさば読んでるしと思った。でも、言えない。怖いから。

「桜子さん、今日はイースターですよ!クリスマスじゃないんだからその格好は変です」と僕は敢えてつっこんでみることにした。本当は恐かったのだけれども。

彼女は、そんな僕の言葉も意に介さず、

「でも、キリスト教のお祭りでしょ!私はいつも地球上の総ての人に愛を届けるの。誕生日も復活の日も同じよ」

確かに、そう言われると彼女の言葉は総て説得力があるだけにそう思えてしまう。

「で、僕の所へはどうして?」と彼女に問うた。

「あら?あなたオードリーに会いたいと思ってたんじゃないの?私、オードリーの生まれ変わりよ」

とんでもない妄言である。

「何?私のサブリナパンツ姿が見たいの?いいわよ、着替えましょうか?」

「桜子さん、だいじょーぶです。あなたはオードリーです。」そう言うのが精一杯であった。

「あなた、遅いわよ!関西人はねもっと早く反応しなきゃ生きていけないのよ。じゃ、私小国に行かなきゃいけないから、失礼するわね!」

「小国って、まだ外は暗いですよ」

「馬鹿ねあなた!私のトナカイーナビを知らないの?とりあえず、人里れ離れたとこや離合不能なところしか表示しないんだから、もう行かなくっちゃ、お蕎麦の時間に間に合わないわ、エリーも待ってるし」

そう言うや否やトナカイと思った4匹の犬達は重たそうにそりをひきずって走り去った。




え~?続く・・・。  

2008年02月10日

復讐するは我にあり  カルクフィクション???

「ゆうべはどこにいたの?」   「そんな昔の事は覚えちゃないさ」


その男の非道ぶりは噂には聞いていた。

しかしまさかここまでとは・・・。


本人の名誉の為、その男の名を仮にケンジとしておこう。


その出来事はMILKでの楽しいひとときを過ごした後、大分への帰路に就いた車中で起こった。

Mちゃん、Sさん、私、そしてケンジを乗せたM君の運転する車は別大の人となった。

皆が賑やかにオフ会の話で盛り上がる頃、私は車に乗る寸前にケンジの吐いた一言が気になっていた。


「タローさんこれから帰りの車中で起こる事は見逃してください。そうすれば、また活性化でヨイショ記事書かせていただきますよ!」

一瞬何の事だかわからなかったが、取敢えず相槌はうっておいた。


夜のしじまを車がやがてベイサイドの三車線にさしかかる頃、賑やかな車中でふと見たケンジの目が泳いでいるのを私は見逃さなかった。

そして、むくつけき野郎二人に挟まれたMちゃんの困惑した表情も・・・。


賑やかな会話に加わってる二人であったが、Mちゃんの口から小さく漏れる声が気になりだした。

。。。ヤメテッ。。。   。。。ハフッ。。。

どうやら、前の二人は気づいてないらしい。

私がMちゃんの足に視線を落とすと、そこにはあの川崎憲二郎の号泣・・・もとい・・・剛球を受け止めたごつい手が這っていた。

やめろ~っ!と言いかけた私の脳裏をケンジの言葉が一瞬よぎった。

(活性化でまた・・・・)

悪魔が囁いた。「知らんふりしてたほうがいいんじゃあないですか・・・」

私の中の悪魔は強い。

私は素直に悪魔に従った。


私は益々増長するケンジの手を横目に、Mちゃんの。。。タ ロ オさ。。。 。。。アッ。。。 。。。ソ・コ・ハ。。。  。。。タ・ス・ケ・  テ。。。  。。。アッ。。。

という小さく漏れる声が気になったものの耳を塞ぐしかなかった。

やがて、そんな不埒な行為が車中で起こっている事も気づかず、Sさんが降車し強引に夜の街へ誘おうとするケンジの声を無視するかのように、クールMは素敵なダーリンの待つMちゃんのマンションへ車をすべりこませた。

「着いたよ!」

クールMの一言にふっと我に返ったMちゃんは、

「あっそうだ!私マルショクでおやつ買わなきゃ!」

と言う言葉を残し、キッとケンジを睨んだ後、踵を返していった。

立ち去るMちゃんの後姿にケンジが一言。

「フッ・・・ねんねじゃああるまいし・・・」

どこまでも非道な男である。


かって、Kニャンを妄想の中で陵辱し、Rキンにはホルモンやで無敵のおやじ振りを発揮した、これがこの男の正体であった。


情けない・・・私はこの男の正体を目の当たりにしながら、いさめる事ができなかった。

しかし、最後に正義は勝つ

私は、Mちゃんや、Kニャン、Rキンの無念を晴らすべく、次なる2次会の小料理やのっけで完璧なまでの復讐を果たした。


のっけでのクールMとケンジとのひとしきりの歓談の後、トイレで用をたした私の手には、飛沫が付いていた。

汚いとは思ったが、私はその手を洗わずに、そっとケンジに気づかれぬように、彼の上着で拭き取った。


わはは!ざま~みろ!みんなあ!復讐は果たしたぞ~っ!  

2007年12月21日

突然第3話

明日の仕入れやら、仕込みの予定やらでぐちゃぐちゃなのだが、書きかけのお話が気になって眠れないので、一気に最終話。

ヨギータの怪しげな視線を振り切り、MLKKBALLをみーしゃんと供にでた私は、「少し歩こうか?」と言って、海岸方向へ歩き始めた。

(このままもう少し歩けば、あの海岸通りのそらさんグループが待ってる・・・)

そんな私の下心を打ち消すかのように、見慣れた車がすっと私たちのそばに止まった。

(!!!!!)

カミサンの車である。

窓を開け、私を睨みつけたカミサンが、「早く乗ってよ!」と言った。

いったい何が起こったというのであろう。

困惑する私に、みーしゃんが「少し悪酔いされていらっしゃったから、奥様にお迎えを頼みましたの」

「何で、カミサンの携帯が・・・」

「さっきお手洗いに行かれた時に、カウンターに携帯置いたままでしたわよ。」

「えっ!じゃあ見たの?」

「ええ、タローさんったら奥様とのメールのやり取りも面白いのね。あ!それから他の女性の方とも・・・」

(全く油断のならない人だ。)

「さっきカクテルに注いでいただきました秘薬も少し効いてまいりましたわ、わたくし早く帰って愛する旦那様と・・・」

みーしゃんはそう言い残すと、運転席のカミサンに笑いながら手を振って、サンタクロースの運転するタクシーに乗って帰っていった。

全部お見通しだった。

うなだれて助手席に座った私に、カミサンは一言も声をかけてこなかった。

家に帰り着くや否や、カミサンは北斗晶もカクアリナンと思われんばかりのプロレス技で私を攻めた。





厨房前のテーブル席にポツリと眼鏡をかけた温和な青年が座っていた。

(もしや・・・)

バタバタする店内で、時々その青年の顔を伺いながらも、カミサンのぶっきらぼうな注文の声を聞いていた。

(昨日はホントに激しかったな・・・)

やがて一段落した頃、私の頭の中はその青年のことでいっぱいになった。

(この人がアノ!・・・)

(アノ、毎夜パンツをかぶって都で騒いでる・・・)

(アノ、賞味期限切れのホイップクリームをなんに使うんだか知らないが、不法所持している・・・)

(アノ、通りすがりの女の子に、かたっぱしから「ねーちゃん幾らかい?」と声をかける・・・)

アノM君なのだろうか・・・。

イヤそんな筈はない。

この温和で知性溢れる雰囲気の青年が、アノ、毎夜パ・・・・もうよい。

思い切って尋ねてみることにした。

「あのう、もしやM君?」

「あっ、ハイ!解りましたァ?」と彼は、答えた。

「うん、そんな気がした。・・・逮捕する。」

ここで、この青年を取り逃してはならん、と思った。

でなければ、ますます○○ねん病は世にはびこってしまう。

南方熊楠もびっくりの○○ねん菌を持つこの青年を逃してしまっては・・・。

しかし、私がちょっと厨房に戻った隙に青年の姿はいなくなっていた。

しまった、逃げられた!と思ったが、後の祭りである。

しかし、アノ好青年が、そんな、毎夜パン・・・

今夜もどこぞで○○ねん菌を振りまいてるに違いない!

気をつけろっ!ジャン公ブロガーの皆さん!


                                 おしまい


今回、記事中にて、勝手にお名前を拝借しました皆様には、なるべく解らないように配慮させていただいたつもり・・・です。

また、今までコメントをお寄せくださった皆様、足跡をつけていただいた方も今後はじゃんじゃん登場していただきたいと思っております。

次回の物語は、「はなうたさん・・・サクラロース誕生秘話」を予定しております。

はなうたさんとサクラロースの心温まる物語です。

乞うご期待。


長々と拙文にお付き合いいただきまして有難うございました。  

2007年12月20日

第2話

3人組!と思いきや、正確には2人と1羽。

アヒルがいた。

もう大騒ぎである、

♪た~ま~ご~のおやじゃあ ぴ~よこちゃんじゃ~ ぴっ ぴっ ぴ~よこちゃんじゃ あひるじゃ があ~があ~ ♪注1

店の迷惑など顧みず延々と2人と一羽は店を練り歩く。

よく見ると、ネコヒ君と、あさってかちゃん、そしてアヒルの正体は俺ろっけん君?ちゃん?

sakoraさんとereさんはニコニコとこの光景を眺めている。

しかし私はジェイクのこめかみがピクピクとしているのを見逃さなかった。

そんな空気を察知したのか、やがてあさってかちゃんが「わたしそろそろ帰ります」といって帰り支度を始めた。

すると、ネコヒ君が「あ!僕送っていくよ」といって2人で店を出ようとした。

誰からとも無く「車じゃないよね?」という問いに、2人は、「トキハの屋上に翼置いてますんで」と答えた。

2人が出て行った後、店に残った皆が一斉に外へ飛び出すと、星空を仲ムズカシゲにハングで大分方向の空へ飛んでいく2人の姿があった。

検問にひっかからなければいいのだが・・・

アヒルの着ぐるみの俺ろっけんは、「俺のことは構わないでくれ」と言って、クールにカルピスの水割りを飲み干した。

私は、ネコヒ君が帰り際にそっと私のズボンのポケットに忍び込ませた物が気になっていた。

誰にも気づかれぬように、そっとポケットから出してみた。

”とどめのマカ”

フッ・・・気が利いてるじゃないか

私はみーしゃんがカウンターの木漏れ日timeさんと話に夢中になってる隙をみはからって、みーしゃんのカクテルにそっとマカを注いだ。

そして、私も残りを一気に飲み干した。

やがて、sakepaさん、sakoraさん、ereさんが帰ると、隣のtimeさんも「私明日も早いんで」と言って帰っていった。

アヒルの俺ろっけんは相変わらずカルピスの水割りをおかわりしていた。

「ジェイク、ちょっと濃い目で!」

フッ・・・やるじゃないか

ふと、みーしゃんを見ると少し目が潤んできていた。

「そろそろ出ようか」と私がうながすと、

「うふふ、どうなさるおつもり?」と潤んだ瞳で私の顔を覗き込んだ。

「もうシンデレラの馬車は迎えに来ないよ、私が送っていくよ」

ジェイクが「タローサァン、オクゥウリーオオカゥミーワ、イケムァセンヨー」と言った。

「ジェイク!彼女は人妻だよ!私がそんな不埒なことをする訳ないじゃないか!」と怒ったように言うと、

「ア!?ゥワタシィ、ヨクゥ、ゥワカラナイョ、・・・ヨギータノゥオクニ、ヒトズゥマ、ドゥアイジョーブ」

(ジェイク!何時からヨギータになっていたんだ!)


                 トゥドゥク・・・





注1ししてんや、せとわんや師匠の漫才ネタ、後に鶴太郎がひょうきん族でひよこ隊と共にこのネタを復活させる。




  

2007年12月19日

カルクフィクション by タローティーノ

今日はいつものようにスローなブギから始まった。

まだ昨夜の酒と彼女の激しさの残った体にはこのくらいが丁度良い。

ゆったりとしたブギを口ずさみながら包丁をさばき、フライパンを振る。

やがていつものように客足がミディアムテンポになった頃、少しずつ起き始めた私の体は次の鼻歌を求めた。

日々のテーマ「お客様は神様です」の声とともに、ちゃんちきオケサを口ずさむ。

フッ・・・いい調子だ。

しかしやがて、平井堅の右手が頭上を指す頃、少しざわつく客席がアップテンポになってきた。

ようやく目覚めた私の体は鼻歌と同時に動き始める。

マツケンサンバ、新宿2丁目で真島茂樹に教えてもらったステップとともに口ずさむ。

フッ・・・いい感じだ。

フライパンもリズミカルに動く。

ただ、無用に厨房を右から左にフライパンを持って動くのはキツイ。

フッ・・・まあいい。


やがてどのくらいの時間が過ぎたのだろう、突然私の耳に祇園精舎の鐘が響いてきた。

もしや・・・



昨夜のMILKBALLはいつものように常連で賑わっていた。

カウンターの中のジェイクに挨拶をしていつもの席へ。

のつもりだったが、ジェイクのはずのマスターが、「たろーしゃん、いらっしゃいませ!」

しまった、牛小屋カフェにきてしまった。

慌ててスウォッチにあやまり、店を飛び出た私はMILKBALLへと急いだ。

急がないと、予定のぎっしり詰まっている、さつこが帰ってしまう。

必死の思いで、ようやくMILKBALLの扉を開いた私はさつこの後姿を捜した。

いない!

しかし、いつもの常連で賑わうカウンターにピンクのファーを羽織った女性が振り向いた。

ミーシャン!

「ここにお座りになったら?」と隣の席をひいた。

「いや、待ち合わせがあるんで・・・」

「来ないわよ、彼女。今日はチーフとバッテリー組むそうよ、なんでもストライクなんですって・・・」

(そういえば、彼女の耳には随分高そうなピアスがついていたが、そうだったのか・・・)

「所詮女は、高くつくのよ!覚悟はできてる?私、高いわよ」

少し状況を把握した私は、覚悟を決めて彼女の隣に座ることにした。

「ハァイ、タローサァン、イツゥモノデゥェヨロシィーデェスゥカ?」

ジェイクの声にわれを取り戻した私は、軽くうなずいた。

やがてジェイクはゴードン、ストロワヤ、キナリレのボトルを並べてシェイカーを用意した。

3:1:2/1 そしてキーンと冷えるくらいのシェイク。

レモンピールで私のお気に入り、マティーニ”カジノロワイヤルバージョン”

流石だ!まちがいない!

差し出されたタンブラーを持ちミーシャンと目を合わせる。

「ウフフ、かんぱーい」

彼女はシンガポールスリング。

「これはね、主人と行ったラッフルズでいただいたの」

「あちらのスイートもよろしかったけれども、私、湯布院みなおしちゃったわ、だって無量塔すごくよかったのよ、お部屋もいっぱいあって、主人と全部のお部屋つかったわ」

(・・・そんなこと聞いてないし、と思った。)

カウンターを見渡すといつもの常連さんがいらしていたので、軽く会釈した。

端の方では、同級と噂のsakepaさんとsakoraさんが駄じゃれていた。

その横には、sakoraさんの体をきづかうereさんが・・・、時々sakoraさんは「アイテテ」といいながら手首をさすっていた。

ereさんはおろおろ(先生!そんなに酔っ払わないでくださいね!私とてもおんぶできませんから・・・)そんなことは言ってない、・・・多分。

そこへ、扉を開けて、ぜーぜー言いながら女子がはいってきた。

「イヤー、お店終わってから高速200で走りよったら、車がゆれだしたんよ、やっぱ無理やねチョロQは」

そしてミーシャンに目くばせをした。

「ここ座っていい?」と私の隣に座った。

木漏れ日のあったかい香りがした。

やがて余裕のできた私は、お店を見渡してみた。

ボックスには賑やかな3人組がいた。


                              つづく